『壹省』 2004年 経営方針
論語の教えに 『吾、日に吾が身を三省す。』とあります。『人の為に謀りて忠ならざるか。朋友と交わりて信ならざるか。習わざるを伝えしか。』あまりにも有名なこの教えを現代流にアレンジし2004年の経営方針にしました。
『壹省』と書いて『いっせい』と読みます。敢えて『一省』とはしませんでした。『壹』は『壱』の元の字です。『壹』は数字の1の他に『いっぱい詰まっている』という意味があります。
すなわち『壹省』とは『いっぱい省みる』ということです。もちろん今日的には『いっぱい省く』という意味も重要です。しかし、毎日毎日『いっぱい省みる』では緊張状態が続き、ストレスがたまりかねません。単純に『一つ省みる』『一つ省く』でも良いのです。狙いは日常活動に『省』というキーワードを取り込み、これを実行することにあります。
組織の一員として個人レベルでも、また組織全体でも毎日『壹省』を実行する事が今後の企業運営の根幹と考えました。もともと『省』の有効性は顕著であり、『壹省』による効果は、さらに大きいことが期待されます。
省みるためには、あらゆるものがよく見えていなければなりません。省みるためには、あらゆるものがよく聞こえていなければなりません。そして、良いものと悪いもの、効率的なものと非効率なもの、等々の区別が明確に出来なければなりません。職場を見渡して、問題点がないのか、問題点が見えないのかを明確に区別しなければなりません。
通常では見えないものは見えるようにすればよいのです。この活動を
『見える化』と言います。自動化とか効率化ということばの『化』と同じ意味です。わずかな変化や異常を見えるようにするためには、感覚を研ぎ澄まし、出来るだけ物事を数字でとらえることが重要です。
『見える化』が出来れば『壹省』の実行は簡単にできると思います。
みんなで一斉に『壹省』しましょう。
松屋産業株式会社