■開発の背景
今日、デジカメの急速な普及は目を見張るものがある。特に、撮影における画像の精度、記録速度、初期立ち上がりの速さ、プリントの美しさ、コンピュータへの取り込みの利便性等は電子技術の進展にともない、従来のフィルム式カメラにおける利便性と性能を追い越さんばかりである。
デジカメも従来のフィルム式カメラと同様に、プリントのみを対象にするものであれば、写真撮影が正立画像であろうと倒立画像であろうと全く問題はない。しかし、インターネットやデジタルアーカイブに象徴される、コンピュータを通じての画像認識を今後の主流と考えるならば、ことは一転し、写真撮影が正立画像であるのか、倒立画像であるのかが重要な問題となる。
確かに、撮影された、画像を取り込み、サムネイルとして表示するソフトは今日でも沢山ある。そして倒立画像は人間の目で確認をし、マニュアルで90度回転させ整えるという、至極当たり前の操作がなされている。
ところが、1回の撮影で数百画像から数千画像を扱うようになると、この単純作業は極めて無駄な作業となる。
■問題の解決
撮影の時のカメラの傾き情報をとらえ記録し、コンピュータにて自動的に処理をする。
**解決1
■シャッターをカメラの上面と側面の2箇所に付け、カメラの傾きにかかわらず絶えず上部のシャッターを押し、シャッター固有の信号を記録する。カメラからコンピュータに画像を取り込むときこの情報を元に画像を正立画像にする。
**解決2
■カメラ本体に角度センサーをつけカメラの傾き情報を記録する。カメラからコンピュータに画像を取り込むときこの情報を元に画像を正立画像にする。
■波及効果
このデジカメにおける倒立画像の自動的正立画像への変換システムは来るべくデジタル画像社会の革命的効果をもたらす。
松屋産業株式会社