錦帯橋の架け替え |
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平岡秀夫の今日の一言(2001年4月30日)
衆議院議員 平岡 秀夫 先生
今日、岩国市の名橋・錦帯橋近くの料理屋で、岩国伝統建築保存組合の総会が開催され、私は、民主党山口の岩本・政策委員長(次期参議院選挙の民主党公認候補予定者)とともに来賓としてご招待していただきました。
この岩国伝統建築保存組合は、吉川藩第3代藩主が今から約330年前に建築した錦帯橋の架け替えを、地元の大工の手で行い、伝統的な技術を後世代に伝えていこうという意図の下に、地元の大工さんたちを中心にして結成された組合で、現在31名の組合員を有する組合となっています。
錦帯橋は、前回の架け替えからほぼ50年ぶりに、今年の11月から架け替えをすることが決まっていますが、その架け替えの模様を多くの観光客に見てもらうために、架け替え部分には仮橋を架けて、周りから見ていただくこととしています。そのため、架け替えには、3年の工期を予定していますが、なかなか見られない光景ですので、是非、見学にきて欲しいと思います。
ところで、現在の錦帯橋は、昭和28年1月15日に架け替えがされていますが、その架け替えには、多くの苦労があったようです。昭和25年9月、中国地方を襲ったキジア台風は、錦帯橋の第1橋と第5橋を除いて、錦帯橋を流失させてしまいました。
当時の津田・岩国市長は、「錦帯橋再建のためには、毎日新聞が主催する観光地100選で是非第1位になることが必要である。」として、市費40万円を投入して葉書25万枚を調達し、合計約124万票を獲得することによって、建造物第1位を勝ち取ったそうです。そして、翌年1月の閣議で、池田蔵相が反対する中で、吉田首相の鶴の一声で、全額国庫補助により錦帯橋を再建することが決定されたそうです。
そのような経緯を経て再建された錦帯橋は、再建後約50年を経て、再び架け替えが行われようとしています。現在、この錦帯橋を、世界遺産にしようとする運動もありますが、世界でも最も美しい木造の橋であると評する人もおり、岩国に生まれ育った人間として、いつまでも大切に守り伝えていきたいものだと思っています。
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