『戦略』は自分流の手造りの編み物 
『経済の見通しと戦略』1999

松屋産業株式会社
代表取締役 松塚 展門

 人間は誰でも自分の生きている時代が一番良い時代だと思って生きている。と、私は思っている。さらに、未来は必ず今よりも良い時代になると思っている。また、そうするために、色々と夢を描き『戦略』を編む。
 全国レベルの景気の動向掌握やその対策には様々な英知が結集されるべきと考えるが、現実はそうなっていない。問題解決のための『前提条件』すら整っていないのに、小手先の『戦術』だけが、云々されている。現代社会は、まさに『カオス』になって当然である。
 『カオス』を相手に自社の『戦略』を確立すると言う事は、至難の技であるが、手編みのマフラー程度の、分相応な『戦略』は、『出来る』と思えば、出来るものである。
 巨大企業にとってみれば、当てはまらないかも知れないが、私の商品開発の範疇から言えば、現在でも無限とも言えるマーケットが犇めいている。時代は中小企業に向いた『面白い』局面に入っている。
 『戦略』は自分流の手造りの編み物とみると分りやすい。問題解決のための『前提条件』を絞り込むことだけ注意すればよい。景気の寒さは『マフラー』で、獲物は『投網』で、と言うように臨機応変の編み物を創ればよい。最近は縦糸横糸に加え情報糸も編むと良いそうである。編み物は古来人間を暖かく包んできた。
 そう言えば弊社の手すり『テスリックス』も、編み目状である。今後の展開が楽しみである・・・。

b_backnew.gif (2356 バイト)