マイチャレンジ

松屋産業株式会社 
代表取締役 松塚 展門

■ マイチャレンジ1 人的交流

 長崎は鎖国の時代でも海外との交流を許され多くの偉人を生み、また様々な影響を他に与えてきた。私の住む岩国にも長崎は極めて重要な影響を与えている。しかし、多くの長崎の人々はそれをご存じ無いと思う。江戸時代、岩国藩主吉川氏は健康上のカウンセラーとして当時長崎在住の中国の亡命僧である、独立(どくりゅう)をたびたび岩国に招いた。独立は天才的な才能の持ち主であった。とりわけ、医学、工学、文学、書道等々においては様々な業績が今日まで伝えられている。 その代表的なものが錦帯橋(世界的な木造アーチ橋)創建のエピソードである。江戸時代のこの二人の出会いが無ければ、おそらく錦帯橋は誕生していなかったであろう。異業種交流の盛んなこの日本である、ぜひ良い人的交流によって、数百年後にも感動を呼ぶ物をつくりたい。そんな、人的交流がマイチャレンジ1である。(番外)錦帯橋の由来、構造等々については中国の錦帯橋がある杭州市へもたびたび出向き最新の技術で調査分析研究し、新事実を発表している。これもマイチャレンジである。興味のある方には小冊子をお分けしても良い。

■ マイチャレンジ2 企業家

 私はまだまだ新米の企業家である。しかし志は大きく持っている。世界に通用する企業に育てることである。我が社は、『ゆとり』ある生活の創造、『ゆとり』ある社会の創造、『ゆとり』ある地球の創造を究極の目的としている。そして、それを『ゆとり』実現への挑戦と定義している。
 過去から今日まで多くの企業家がいる。様々な企業理念を掲げ、日夜努力してきた。日本の底力は中小企業の強さとも言われている。しかし、一筋縄では、すまされなくなっている。世界に通用する『ゆとり』が本当に実現出来る企業家になること。それが、マイチャレンジ2である

■ マイチャレンジ3 『遊と理』 

 幼い頃時間のたつのも忘れて遊びにふけった経験のある方は、おそらくたくさんおられる事と思う。その遊びの中から物事を判断し様々な物や仕組みが創造された。本来、遊びの大切さは自由な行動と物の考え方にあると思う。このような遊び感覚の思考過程から『ゆとり』は生まれている。『ゆとり』実現への一つの道を私は『遊』と定義する。
 しかし、ただ単に遊びだけでは限界に至る。『ゆとり』実現には物事の道理とか真理をわきまえなければならない。それが、物理の法則であったり、生物学的な真理であったり、数学的な定理であったり、様々である。自然の法則を無視して人間の『ゆとり』は望めない。『ゆとり』実現へのもう一つの道を、私は『理』と定義する。
 この『遊』と『理』の二つの道をうまく共存させる事によって私たちは真の豊かさを得る事が出来る。少々独断であるが、そう信じている。
 目的である『ゆとり』が、実はそれを実現する手段の『遊』と『理』、すなわち『遊と理』と微妙に関連してくる。そんな大切な言葉を経営理念と掲げ、人間と自然ををバランスよく見つめ続ける。それが、マイチャレンジ3である。 

■ マイチャレンジ4〜 

 我が人生を語るとき、実は全てがチャレンジであるように思う。『マイチャレンジ』実によいテーマを与えて下さった長田所長に感謝したい。この文章を創作するのもマイチャレンジである。
 最後になったが4番以降全ては『感謝する心』をいつも念頭に置くことである。


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