■はじめに
日本は超高齢化社会となりました。今日65歳以上の人口は約3500万人、75歳以上は約1750万人と発表されています。もちろん75歳以上でも、元気な方は沢山おられます。人は残された人生を誰もが豊に楽しく自由に過ごしたいと思っています。しかし、加齢は私たちの体力や健康状態に多少とも変化をもたらします。油断していると、加齢と共に衰えは進み、気が付いたときには手遅れとならないようにしたいものです。
■一人で出来る?
日常生活で重要なことは、自分がしたいと思うことが、一人で、できるかどうかです。一人でベットから起きあがれるか、一人で歩いて目的の場所へ行けるか、一人でトイレを使うことができるか、一人で入浴できるか、一人で食事ができるか等々が満足されればまず問題ないでしょう。ただたとえ少しくらい衰えても手すり等何か補助的な器具がうまく使えれば問題ありません。
■手すり生活
『手すり生活』とは手すりが必要な生活と定義しておきます。私は全ての人には『手すり生活』の可能性があると思います。健康な人でも事故や病気でどうしても日常生活に手すりが必要となる場合があります。もちろん加齢で足腰が弱っても手すりは必要となるでしょう。
■L型手すりの不思議
今日、高齢者や障害者のトイレには、通常L型手すり(写真−1)が取り付けられています。私はこのことに疑問を持っています。身長差、体力差、体型差等々を考えれば、L型手すり1本では対応しきれないことは明らかです。これは深く考えられていない設計マニュアルがそうさせているのでしょうが、残念です。
■格子状の手すり『テスリックス』
このような疑問の中で、格子状の便利な手すり『テスリックス』(写真−2)を開発しました。どこでも誰でも掴める手すりの誕生です。『テスリックス』がL型手すりに取って代わることは確実と思います。
■おわりに
『たかが手すり、されど手すり』と私は力説したい。この便利な手すり『テスリックス』を一刻も早く多くの方々に知っていただき、使っていただきたいと切に念じています。安心安全で豊かな老後の実現に『テスリックス』はささやかではありますが、お役に立てると確信しております。
(写真−1)L型手すり
自由度が少ない
(写真−2)『テスリックス』
自由度が多い
松屋産業株式会社